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Lightroom Classic CC/CC概要、バージョンの違い

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ここではAdobe Lightroomの概要、及びバージョンによる違いを見ていきたいと思います。

以前のLightroomのライセンス体系は、Lightroom CCとLightroom 6の二つのバージョンが存在していました。
Lightroom CCは、Lightroom+Photoshopのフォトグラフィプラン(月額¥980)か、Adobeのほぼ全てのソフトが使用できるコンプリートプラン(月額¥4980)で使用できます。
Lightroom 6は、単体で販売されているバージョンで、月額(年額)で払わずに一度購入すればずっと使用できるものでした。
両者は基本的には同じプログラムで、月額制のCCの方が若干機能が多かった程度でした。(Ver.6の更新は終了しています)
現在はLightroom CCだったプログラムはLightroom Classic CCへと名称を変え、新たにクラウド版のLightroom CCが加わりました。

 

 


以前のLightroom CC/6は、プログラムのコアとなる部分は共通ですが、CCはリリース後に発売されたカメラに対応する他、新たに追加された機能が使用できるのに対して、6は新しいカメラには対応するも、追加の機能は使用できないという差がありました。
売り切りのLightroom 6の後継は無く、全て月額(年額)制のLightroom Classic CC(7.0)とLightroom CC(1.0)へと変わりました。
両者の大きな違いはClassic CCは従来のLightroom CC/6と同様にデスクトップで作業するのに適したプログラムで、ファイルをすべてローカルフォルダ(HDD等)に保存して作業します。
それに対して、新Lightroom CCはクラウドベースになったため、写真やカタログといったデータをすべてクラウドスペースに保存し、作業するデータのみ自動でローカルフォルダにキャッシュとしてダウンロードし作業するという物に変わりました。ですからデスクトップでも、モバイル、スマホでもソフトさえインストールしてあって、ネットに繋がればどこでも作業ができるというのが特徴です。
他社の現像ソフトと大きく違う特徴としては、クラウドを使用してデスクトップ、ノートPC、タブレットスマホなどのマルチなプラットフォームで使用できるという事です。
Lightroom Classic CCで作業した内容は、クラウド版のLightroom CCと同期ができ、両者を連携して現像作業を行えます。
自宅のデスクトップPCでは、Lightroom Classic CCで現像作業を行い、外出時にノートPCにインストールしたLightroom CCで続きの作業するとといった事ができます。
従来通りの使い方をしたいのであれば、Lightroom Classic CCはネットがなくとも現像ができます。(インストールはネットが必要)

 

Lightroom料金プラン

Lightroom CCプラン
Lightroom CC + 1TBクラウドスペース
¥980/月
・フォトプラン
Lightroom Classic CC/CC、Photoshop CC + 20GBクラウドスペース
¥980/月
・フォトプラン1TB
Lightroom Classic CC/CC、Photoshop CC + 1TBクラウドスペース
¥1980/月
・コンプリートプラン
20以上のAdobe製品 + 100GBクラウドスペース
¥4980/月

Lightroomだけで3プランと、Adobe製品のほぼすべてが使用できるコンプリートプランでもLightroomが使用できます。
アマゾンや写真や映像関係のイベントの後にキャンペーンで安く購入できることもあるので、チェックしてみてください。
 

Lightroom Classic CC/CC各モジュールの概要

・現像モジュール
現像モジュールでは、RAW現像を行います。
明るさ、色温度コントラストなどのパラメーターをいじって、適切な画像へ補正できます。
Classic CC/CCでパラメーターの並びが若干違いますが、同等の編集ができるといっていいでしょう。
*クラウド版のLightroom CCにはモジュールという考えがなく、ライブラリーモジュールと現像モジュールが一体化した構造になっています。下記のマップモジュールやスライドショーなどといったモジュールは現状のバージョンでは存在しません。
フォルダーという概念もなく、Classic CCのコレクションと同じ意味を持つアルバムという機能があります。

 

・ライブラリーモジュール
主に画像の管理を行います。
画像の読み込みや書き出し、ファイル名を変更したり、キーワードを付けて管理しやすくしたり、カメラの設定で間違って付けてしまった日付の変更なども行えます。

 

・マップモジュール
画像に付いたGPS情報を元にgoogleマップ上に画像を表示できます。

 

・ブックモジュール
Blurb.comでフォトブックを作れますが、日本では対応したサービスが無いため、ほぼ意味がありません。
PDFやJPEGで出力ができますが、サイズをカスタマイズして制作できないので、自社の製本フロー用にカスタマイズできないので、本当に無駄な機能になっています。

 

・スライドショーモジュール
写真のスライドショーをPDFもしくは動画として書き出しができます。

 

・プリントモジュール
写真をプリンターでプリントしたり、コンタクトシートを作成できます。

 

・Webモジュール
ホームページなどで使用できる、ギャラリーの制作ができます。
HTML、FLASHに加え、HTML5の出力に対応しています。

 

■ まとめ

以前のLightroom CC/6の様に支払いの方法が違うだけのソフトではなく、現状のLightroom Classic CC/CCは、クラウドを利用するかどうかが大きな差になってきています。
プランによってクラウドスペースの量が違っていますが、クラウドベースのLightroom CCでは大量のRAWデータを現像するには容量が不足します。
ネットの利用が前提なので、外出先にネット環境がなかったり、回線が弱かったりすると作業にならないなんて事も考えられます。
ネーミング的にLightroom CCが今後の主流になっていくのか?なんて考えてしまいますが、現状の仕様では到底置き換わるものとは考えられないと言えます。

 

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