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運動会撮影のオススメカメラ【2019最新機種】

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運動会撮影のオススメカメラを撮影のプロがお教えします。
春や秋に保育園や小学校などの運動会が盛んにおこなわれます。
親として祖父母として子供の活躍している姿を綺麗な写真として残してあげたいと思うのは当然のことだと思います。
ここでは綺麗な写真を残したい方のために運動会の撮影で必要な撮影機材をご紹介いたします。

 

最近のスマホは綺麗に撮れるといっても、運動会の撮影には向きません。
遠くで活躍している子供の写真を撮ろうにも、スマホのレンズは基本的に広角レンズが付いているので、遠くにポツンと写るばかり・・・
遠くの被写体を大きく拡大して撮るには望遠レンズが必要です。

カメラのレンズの性能を見る数字として、焦点距離があります。
焦点距離は、撮影時の画角を表し、数字が多いほど望遠で大きく拡大して撮影ができ、逆に少ないと広角で広い範囲を撮影ができます。
スマホやコンパクトデジカメの場合はイメージセンサーが小さいので、専用に設計されたレンズで焦点距離もそれぞれ違ってきます。
そこで、35㎜フィルムのカメラに換算した焦点距離で比較してします。
運動会のように広い場所で遠くの被写体を拡大して撮影するのであれば、35㎜フィルムカメラに換算して200~300mm位の焦点距離のレンズが必要です。

 

■高倍率ズームデジカメ(レンズ一体型)

オススメ度:★☆☆
安価に望遠レンズが付いたデジカメを購入するなら、50~80倍ズームといった高倍率ズームレンズを搭載したカメラが安く売っています。
外観は一眼レフに似ていて、広角から超望遠までのズームレンズを搭載しながらも、小型軽量のボディで持ち運びにも便利です。
ですが、こういったカメラは安いんですが、運動会のような動く被写体の撮影にはあまり向いていません。
焦点距離が長い事からオートフォーカスが遅く、フォーカスが迷い出すとなかなか合わないといったデメリットがあります。
屋外ならまだいいのですが、室内だとベースがコンパクトデジカメなので、感度とシャッタースピード上げて撮影することが難しく、途端に使い物にならなくなります。


 

 

■ミラーレスデジタル一眼

オススメ度:★★☆
メーカーの威信をかけたプロでも使用できるような高性能な機種から低価格の入門機まで、各メーカーから色々と発売されています。
デジタル一眼レフの特徴である光学ファインダーがなく、液晶やEVF(電子ファインダー)で画像を確認しながら撮影ができます。
動く被写体も問題なく撮れる機種もありますが、あまり得意でない機種もあるので、購入する時は下調べしてから購入すると良いでしょう。
明るい昼間だと液晶画面がみづらくなるので、EVFがある機種の方がより撮りやすいと思います。
ボディが小型軽量なので、普段使いのカメラとしても良いと思います。
オリンパスパナソニックフォーサーズ規格は望遠側で100~150㎜前後、SonyCanon等のAPS-Cサイズのセンサーを搭載したカメラの場合は望遠側で135~200㎜位のレンズが必要です。


 

デジタル一眼レフ

オススメ度:★★★
入門機からスポーツ撮影にも適したプロ向けのカメラまで、本当に幅広い機種が発売されています。
AF専用のセンサーが搭載されているので、正確で早いAFが特徴とされます。
一番安価な入門クラスのカメラでも撮れないとは言いませんが、お勧めはそれよりもワンランク上の機種で、秒5~7コマ以上の連写ができる機種で、更にAFポイントの多い機種が良いと思います。
高速な連写はシャッターチャンスに強いですし、AFポイントが多い事で動く被写体にも確実にAFを合わせていくという撮影が可能です。
CanonだとEOS Kiss X9i、EOS 9000D、EOS 80D以上の機種、NikonだとD5300、D5600、D7500以上の機種がおすすめです。
レンズはAPS-Cサイズのセンサーを搭載した機種は50-200mmや70-300mm等の望遠レンズが良いでしょう。
シグマやタムロンなどのメーカーから出ている18-200や18-300等といった高倍率ズームレンズの大半はAFが遅いことがあるので、望遠専用のズームレンズの方がより良いと思います。


 

EF70-300mm F4-5.6IS II USMは、nanoUSM搭載で、静粛かつ超高速なレンズ駆動を実現した望遠レンズです。

 

 

tokyophotostudio.hatenablog.jp

 

レンズの焦点距離

運動会の被写体とカメラマンの撮影位置によってレンズの焦点距離が変わってきます。
被写体がトラックを走るすぐ横で撮影できて、被写体まで近い場合は標準ズームで十分撮れます。
逆に近くに寄れない場合は、望遠レンズが必要です。
比較的狭い校庭、園庭だと、35mmフィルム換算で200mm程度の望遠で十分です。
もう少し大きなフィールドだと300mm位あった方が良いでしょう。
APS-Cサイズのセンサーを搭載したカメラでは、焦点距離が1.5倍相当として撮影できるので、200mmのレンズは300mm相当として、300mmのレンズは450mm相当として使用できます。
400mmのレンズが必要という声もありますが、純正のレンズだと20万円を超えるレンズでもあるので、そこまで用意するのか?というのもあります。
事前に演目を把握して、どの位置にいるのかを確認できれば、先回りして撮影もできるので、必ずしも400mmの望遠レンズが必要かと言われると疑問です。保護者席から移動しないようにという指示でもない限り、足を使って良い撮影ポジションに移動しながら撮影すればいいわけです。
屋外で行われる運動会のようなイベントでは、APS-Cサイズのセンサーを搭載した機種の方が、望遠が効いて便利です。無理にフルサイズ機を購入する必要はないと思います。フルサイズ機でもクロップが使用できる機種であれば、撮影後にトリミングなしで1.5倍相当の焦点距離で撮影できます。

 

プロカメラマンの撮影機材

私は主にEOS 5DにEF 24-70mm F2.8とEF 70-200mm F2.8 IS USMで撮影しています。
屋外の校庭(園庭)で撮影する場合、自由に動けて一番良いポジションで撮影できるので、望遠レンズだけではなく比較的近い所や数人まとめて撮る場合には標準レンズでも撮ってます。
最近の保育園などでは、場所がない理由からか体育館で実施することがあります。
屋外では曇りであっても撮りやすいのですが、屋内だと途端に暗くなりブレやすくなります。
シャッタースピードを上げるためにストロボを使用しますが、ストロボを使用するとシャッタースピードの上限も限りがあり、沢山撮影するとストロボのオーバーヒートにもつながります。
十分なシャッタースピードや安定したAFを得るためには暗いズームレンズでは役に立たないので、F2.8通しのズームレンズが必須となります。

*スポーツ系の撮影が多いカメラマンはEOS 1D X系とサブでEOS 7Dの組み合わせだったりと、カメラマンによって使用している機材が違います。

 

 メモ
35㎜フィルム換算の焦点距離イメージセンサーのサイズで変わってきます。
パナソニックオリンパスなどのフォーサーズ規格の場合はレンズの焦点距離x2。
ニコンソニーペンタックス、フジフイルム等のAPS機は1.5倍。
CANONAPS機は1.6倍となります。