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入門~中級機キヤノンデジタル一眼比較(EOS Kiss X90~80D)

キヤノンの入門~中級クラスのデジタル一眼には多くの機種がラインナップされています。
何がどう違うのか?どの機種を購入すべきなのか?
ここでは各機種の特徴を簡単に解説していきます。
今回取り上げたEOS Kiss X90、Kiss X9、Kiss X9i、9000D、80Dの5機種はすべてAPS-CサイズのCMOSセンサーが搭載されています。
プロやハイアマチュア向けの35㎜フルサイズのセンサーを搭載した機種に比べると、センサーのサイズを小さくし低価格で提供できるように設計されています。
また、35㎜フルサイズのセンサーに比べると一回り小さいAPS-Cサイズのセンサーは、カメラやレンズを小さく軽く設計できるため、女性やお年寄りにも気軽に使ってもらえるようになっています。

 

 

各機種の特徴

■EOS Kiss X90
2400万画素
3コマ連写
AF9点
一番ローエンド向けの機種で、スペック的には数世代前の中級機位の性能といった所。
ゴミ取り機能や常用感度が低いなどあるが、価格が手ごろなので一眼レフを趣味として始めたい人向け。
5機種の中で唯一、ライブビューはDual Pixel CMOS AFには対応しておらず、従来の方式を使用しています。


 

■EOS Kiss X9
2400万画素
5コマ連写
AF9点
ボディのみ406gと一眼レフ=重いというイメージを払拭するような小型軽量化を実現。
AF性能はX90と同等ではありますが連写性能が上がり、Digic7を搭載しているため常用感度等が高くなっています。
一部性能は中級クラスの一眼レフと同等の性能を実現しているため、性能を求めない人向けの入門機といった感じ。
Dual Pixel Cmos AF搭載でライブビュー時の安定したAFを実現しています。
センサーのごみ取り機能有


 

■EOS Kiss X9i
2400万画素
6コマ連写
AF45点
中級機の80Dで採用されているDual Pixel Cmos AFや45点AFを採用している事などから、入門機ながらハイスペック志向な機種。
Dual Pixel Cmos AF搭載で、高速で安定したライブビューで写真や動画の撮影ができます。
液晶はバリアングル液晶で、液晶画面を動かして様々なポジションで液晶を見ながらライブビュー撮影ができます。
最新のDigic7を採用していることから、常用感度が一段上まで使用できるようになっています。
中級機並みの秒6コマ連写と45点AFが搭載されている所から、9000D同様に子供の運動会やスポーツ撮影等にも使用できます。


 


■EOS 9000D
2400万画素
6コマ連写
AF45点
スペック的にはX9iとほぼ同じで、内部やメカ的にはほぼ同じで兄弟機種と言っていいでしょう。
違うのは、右肩に液晶があり設定を確認しやすいのと、シャッターボタン横のメイン電子ダイヤルと背面のサブ電子ダイヤルの2ダイヤルで操作ができ、入門機でありながら80Dや6D等の中級機と同等の操作性となっています。
性能的にはX9iと似ていますが、外観の見た目は80Dに似ています。
9000Dまでの機種にはバッテリーグリップのオプションがありません。


 

■EOS 80D
2400万画素
7コマ連写
AF45点
後から発売されたKiss X9iや9000Dと似た性能ですが、使い勝手や撮影のしやすさは断然80Dの方が上です。
ファインダーがこの中では唯一ガラスペンタプリズムで、明るく大きく見やすいのが特徴。
バッテリーも7Dや6D、5D等と同じLP-E6N/LP-E6を採用していることから、撮影枚数が多くなっています。(バッテリーグリップにも対応)
9000D以下の機種は、小型軽量を意識してか、バッテリー容量が少ないので撮影枚数も半分以下になっています。
その点、80DはCIPA規格で1390枚とたっぷり撮影できます。
地味な機能のようですが、中級機ならではの機能で、M、SサイズのRAWで撮影できます。
JPEGと比べるとRAWの容量は大きくなってしまいますが、現像処理を前提とした撮影であればやっぱりこだわってRAWで撮りたいですよね。
2400万画素も必要がない場合には、MやSサイズのRAWがとても便利です。
その他にも色々細かい所ですが設定項目が多く、使い勝手が良い機種となっています。
防塵防滴性能もあります。

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まとめ

ざっと各機種の特徴を書きました。
何を撮りたいのかという事がはっきりしていれば、どの機種を購入すべきなのかが決まってきます。

風景や日々の生活のスナップ等の用途で写真を始めたいなら、Kiss X9辺りかが良いでしょう。
低価格で、センサーのごみ取りの機能もあり便利です。

小学生くらいまでの子供の運動会やスポーツ活動を撮影して残したいというのであれば、Kiss X9i、9000D、80Dは45点AF(オートフォーカス)で、秒6~7コマの連写ができるので、低価格でありながら動く被写体の撮影にも適します。
スペック的に似てはいますが、使い勝手や設定の細やかさからKiss X9i<9000D<80Dといった構図になります。

入門機を使っていて、ステップアップで買い替えたいのであれば80Dであったり、ここにはありませんが高速連写の7D MarkIIやフルサイズ機の6D、5Dといった機種になると思います。
ただ、上位機種になれば価格もそれなりに上がりますし、APSからフルサイズに買い替えると、標準ズーム等のレンズも買い替えることになるので、コストも上がります。
趣味の範囲で使うのであれば、予算次第で選択できる機種が変わってくると思います。

 

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