そもそもマクロレンズというのはどういう物かという事ですが、レンズにはそれぞれ用途がありそれに合わせて使い勝手を考えて設計されるものです。
普段使いにちょうどいい標準レンズや遠くの被写体を大きく撮影できる望遠レンズ、広い範囲を撮影できる広角レンズなど、撮影の用途に合わせて作られています。
マクロレンズは小さな被写体を大きく拡大して撮影するために設計された特殊なレンズの事を指します。
マクロレンズ等の性能でよく見る数字に撮影倍率1:1や1:2という数字を目にします。
イメージセンサー(撮像素子)上でどれくらいのサイズで撮影できるかという数値で、1:1で被写体と同じサイズで撮影できる事になります。
1:2だと半分のサイズとなります。
つまり、被写体が1cmだった場合、それを撮影倍率1:1のレンズで撮影した場合は、センサー上で1cmで撮影でき、1:2のレンズだとセンサー上で5mmで撮影されることになります。
シグマの標準ズーム17-70mm等ではマクロ的に使用できるものもありますが、1:2.8という性能だと1cmの物がセンサー上で3.5mmのサイズで撮影できる性能となります。(APS用のレンズなので実際には1.5倍相当の画角になり、もっと拡大されます)
CANONのEF 85mm F1.8で撮影するとこんな感じに写ります。
自分でも、え?と思うくらい小さいですが、このレンズの撮影倍率は0.13倍(1:7.69)。85mmは中望遠のポートレートなどを目的としたレンズで、マクロレンズではないのでかなり小さく写ります。
同じ被写体をトキナー AT-X M100 PRO Dで撮影するとこの通り!
更に最短撮影距離まで寄るとこんな感じ。
しべまで大きく拡大して撮影できてしまいます。
標準ズームレンズ等を使っていて、小さい花や昆虫等が大きく撮れない場合には、撮影倍率の大きなマクロレンズが役に立ちます。
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