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CANON EOS 80D 対応メモリーカード

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CANON EOS 80Dに対応したメモリーカードを取り上げたいと思います。
EOS 80Dで使用できるメモリーカードはSD、SDXC、SDHCの3種類です。
CFやXQDは使用できません。
今回は、どういったSDカードが適しているのかを見ていきたいと思います。

 

現在規格として存在するSDカードの規格は4種類で、SD、SDHC、SDXC、SDUCです。
SDUCに関しては、2018年6月に策定されているので、2019年1月現状では製品が出ていません。当然の事ながらEOS 80Dも対応はしていません。

SDメモリーカード規格の特徴

SDメモリーカードは、FAT16でフォーマットされ容量の上限は2GBまでとされています。
SDHCメモリーカードは、FAT32でフォーマットされ容量の上限は32GB。
SDXCメモリーカードは、exFATで32GBを超えて2TBを上限にしています。
・SDUCメモリーカードは、exFATで2TB超~128TBとあるので、実質は8K等大容量が必要となる映像向けと考えるのが正しいかと思います。写真の撮影であれば、もっと容量が少なくても問題ありません。

上記の容量による規格の違いの他、転送速度などの規格が共通して存在します。
高速な転送規格であるUHS-IとUHS-IIがあります。
UHS-Iは9本のピンで従来のSD規格と形状的に互換性がありますが、UHS-IIは17本になっています。

メーカー独自で転送速度などの記載はありますが、動画などの書き込みの際の最低速度保障という表示もあります。
最低転送速度をClass2~10で示し、最低2~10MB/secで書き込みができる事を指します。
UHS-I/IIは最低転送を規格化した(UHSクラス)、UHSスピードクラス1(10MB/s)、UHSスピードクラス3(30MB/s)があります。
比較的最近の規格でビデオスピードクラスがV6、V10、V30、V60、V90というのもあります。それぞれ、6、10、30、60、90MB/sの最低転送速度となります。

複数のスピードクラスがあるのは、ここ十数年でSD、HD、4K、8Kと高速転送が要求される規格が次々と生まれてきているので、それに対応した物だと思います。
詳しくはSDアソシエイションのHPをご覧ください。
スピードクラス規格/動画撮影のための規格 - SD Association

転送速度

メモリーカードに最大転送速度が示されています。
サンディスクなどは95MB/s等とわかりやすい数字で書かれていますが、
レキサーメモリーカードには400Xや2000X等と書かれています。
どうやらメーカー独自の規格のようで、1Xで150KB/sとの事です。
400Xで60MB/s、2000Xで300MB/sとなります。
当然転送速度が速い方が良いですが、早いものは高いんですよね。
JPEG撮影なら転送速度45MB/s程度の製品でも連写を多用しても書き込み待ちのストレスは感じません。
RAWだと数倍のデータ量になり、連写している間に書き込み待ちになってしまうので、できるだけ早いSDカードが望ましいです。
転送速度95MB/s(書き込み90MB/s)のカードで良いと思います。
転送速度300MB/sの方が早いのでは?と思うかもしれませんが、EOS 80DはUHS-Iまでしか対応していません。300MB/sのタイプはより高速なUHS-IIなので、その転送速度が出ません。
RAWで連写する場合は、UHS-I対応で、できるだけ早いSDカードを選びます。

動画の場合は、動画のクオリティによってビットレートが違うので、
IPB(軽量)の場合Class4以上、IPB(標準)の場合Class10~6、ALL-I(編集用)の場合でUHSスピードクラス3以上となります。


 

どこのメーカーが良いか?

色々なメーカーからSDカードが発売されています。
メーカー純正なら安心といっても、壊れない保証はないです。
それはどのメーカーでも同じで、どのメーカーを使っても壊れない保証はありません。
仕事でいくつかの撮影会社の下で仕事を頂いて撮影していますが、多くはサンディスク製を推奨しています。安価で買える無名なメーカーに比べたら大きな事故につながる事が少ないのだと思います。
サンディスクと同じくらいレキサーの製品も人気があります。
ですが、レキサー半導体大手のマイクロンのブランドから中国企業のLongsysへ売却されてしまいました。今後どうなるのかちょっと見えないものがあります。


偽物に注意!

ちょっと前ですが偽物を掴まされたこともあります。
下の写真で外見はそっくりですが、どちらが偽物かわかりますか?

SDカード 偽物

 

答えは、右側が偽物です。
ちょっと見ただけでは違いが判りませんが、大きな違いはディップスイッチが黄色いという特徴があります。
更に、シールが凸凹していて、手で貼った感がありました。
シールだけ変えて、色々なメーカーのSDカードを偽造しているのかもしれません。
サンディスク曰く、裏面の印字や製造国はロットによって違いが出るが、デザインが変更になる事はないらしく、黄色いディップスイッチは偽物であろうとの事でした。
アマゾンのレビューで不具合を主張する人の写真は、黄色いディップスイッチでしたから、同様な製品が沢山で回ったのでしょう。

手持ちのサンディスクのディップスイッチは、黄色くありませんか?


 

 

適切な容量は?

EOS 80Dで撮影する際にJPEGで撮るのか、RAWで撮るのか、また、どれだけ撮るのかによって、選ぶ容量が違ってきます。
JPEG L(7.6MB)、M(4.1MB)、S(2.6MB)の各サイズで撮影して、16GBのSDカードに940枚、1730枚、2700枚撮影できます。
RAW  RAW (28.9MB)、M (22.8MB) 、S (15.9MB) の各サイズで撮影して、16GBのSDカードに240枚、300枚、440枚が撮影できます。
32GBなら2倍、64GBなら4倍と考えてもらって良いと思います。

ちょっとした旅行などでJPEGでMサイズで数百枚程度撮影するなら16GB位あれば十分ですね。
サッカーや野球などのスポーツで連写を多用する場合は、撮影時間にもよりますが、すぐに数千枚といった枚数になってしまうので、MサイズのJPEGで撮るなら32GB位あれば良いと思います。
後から明るさや色味などを現像処理でいじりたい時はRAWで撮りますが、一枚の容量も増えるので、それなりに大きいサイズのSDカードを用意しましょう。
一番大きなRAWで1000枚位撮影となると、64GB位は必要です。

SDカードは複数枚?大容量で1枚?
小さい容量のSDカードをいくつも交換しながら撮影した方が良いのか、それとも大きな容量で交換せずに撮影した方が良いかですが、私は1件一台一枚でやっています。
二台で撮影に行くので、計2枚で収まる容量のメモリーカードを用意します。
理由としては、途中で入れ替える際にシャッターチャンスを逃しかねない。
複数枚を交換しながら撮影すると無くしてしまったり、バックアップし忘れる可能性があるという考えがあるからです。
以前からある容量の小さなカードをずっと使い続けるのも危険だという考えもあり、2~3年使ったら、それ以上使わないようにしています。

 

まとめ

SDカードは、用途によって容量や転送速度を選ぶべきです。
JPEG撮影の場合、16GB~32GB。
RAW撮影の場合、32GB~128GB。
安価だからといって、大容量でも転送速度の遅いものを選ぶと、撮影時の書き込みやデータのバックアップ際に時間がかかりイライラします。
自分の用途に合った45~95MB/s位の転送速度の物を選びましょう。
(EOS 80DはUHS-IIに対応していないので、高速タイプを購入しても意味がありません。)


 

 

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