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CANON EOS Kiss M、M100、M6、M5徹底比較

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今回はCANON EOS  Kiss M、M 100、M6、M5の4機種、Mシリーズの徹底比較です。
Kiss Mの発売で4機種がラインナップに並び、画素数も約2400万画素と揃い、4機種の違いがどこにあるのか?という疑問を徹底的に検証していきたいと思います。

 

EOS Mシリーズ概要

CANONのEOS MシリーズはAPS-Cサイズのイメージセンサーを搭載したレンズ交換式のミラーレス一眼です。
スマホやコンパクトデジカメと違って、センサーのサイズが大きく、画質がとてもいいのが特徴。
レンズマウントはEF-Mマウントで、APS-Cサイズのセンサーと短いフランジバックに最適化して設計されているので、デジタル一眼レフ用のEF、EF-Sレンズに比べると小型軽量になっています。
マウントアダプターを使用する事で、一眼レフ用のEF、EF-Sレンズを装着することができ、また、外部ストロボや動画撮影用のマイクも装着できるため拡張性にも優れいています。

 EOS Kiss M、M100、M6、M5スペック比較

  Kiss M M100 M6 M5
素数 2410万 2420万 2420万 2420万
AF方式 デュアルピクセル CMOS AF デュアルピクセル CMOS AF デュアルピクセル CMOS AF デュアルピクセル CMOS AF
測距点 143点 49点 49点 49点
EVF 内臓 無し オプション 内臓
シャッター 1/4000~30秒 1/4000~30秒 1/4000~30秒 1/4000~30秒
手振れ補正 デュアルセンシングIS
コンビネーションIS
コンビネーションIS コンビネーションIS コンビネーションIS
内臓ストロボ 有り 有り 有り 有り
外部ストロボ 使用可 使用不可 使用可 使用可
連写速度 10コマ/秒(AF無)
7.4コマ/秒(AF有)
6.1コマ/秒(AF無)
4コマ/秒(AF有)
9コマ/秒(AF無)
7コマ/秒(AF有)
9コマ/秒(AF無)
7コマ/秒(AF有)
連続撮影枚数 JPEG(L)33枚 JPEG(L)89枚 JPEG(L)26枚 JPEG(L)26枚
ワイヤレスリモコン 可能 不可 可能 可能
リモコン端子 無し 無し 有り 有り
画像処理 DIGIC 8 DIGIC 7 DIGIC 7 DIGIC 7
動画撮影 4K 24fps
Full HD60fps等
Full HD30fps等 Full HD60fps等 Full HD60fps等
動画形式 MP4(MPEG4) MP4(MPEG4) MP4(MPEG4) MP4(MPEG4)
液晶 タッチ対応3型
バリアングル
タッチ対応3型
上方チルト
タッチ対応3型
上下チルト
タッチ対応3.2型
上下チルト
無線LAN
外部マイク ×
バッテリー LP-E12
写真235枚
動画1時間25分
LP-E12
写真295枚
動画1時間20分
LP-E17
写真295枚
動画1時間40分
LP-E17
写真295枚
動画1時間25分
重さ・大きさ
(幅/高さ/奥行)
387g
116/88/58
302g
108/67/35
390g
112/68/44
427g
115/89/60
発売日 2018年3月 2017年10月 2017年4月 2016年11月

素数

4機種とも画素数は約2400万画素ですが、Kiss Mは2410万画素で他は2420万画素。
センサーそのものは2580万画素と全機種共通なのを考慮すると、Digic8と7で処理の差が出たという事でしょうか。センサーの総画素数を見ると恐らく、同等のセンサーを搭載しているのではないかと思います。
記録サイズは全機種同じで、L(6000×4000)、M(3984×2656)、S(2976×1984)サイズのJPEGで記録はできますが、EOSシリーズの中級機以上にあるM、SサイズのRAWには非対応。
Digic8を搭載しているKiss Mに関してはCR3形式の新しい圧縮に対応したRAWが使用できます。このRAWは従来のRAWと違って圧縮率が高いのが特徴ですが、その分画質を犠牲にしているという物です。現像後に縮小して使うのであれば、フル画質でなくともいいというのであれば、データが小さくなり使い勝手が良いのかもしれません。

オートフォーカス

M10まではハイブリッド CMOS AF II方式で位相差AF+コントラストでしたが、全機種デュアルピクセル CMOS AFになりました。
ハイブリッド CMOS AF IIはAFが遅かったり迷ったりすることが多かったのですが、デュアルピクセル CMOS AFはイメージセンサーの大半がAFセンサーとして動作するので、ライブビュー時の高速で安定したAFを実現しています。
Kiss Mに関してはDigic8世代になり、AFポイントが増え、デュアルピクセル CMOS AFも早くなっています。
EVFが標準搭載されているEOS M5とKiss MにはEVFを覗きながら液晶画面をタッチすることで、AFエリアを直感的に移動できるタッチ&ドラッグAFが搭載されています。

EVF

EVFは(エレクトロニック ビュー ファインダー、Electric ViewFinder)の略で電子ビューファインダーの事です。
EOS Kiss M、M5は内臓、EOS M6はアクセサリーシューに取り付ける事で対応しています。(別売りオプション) EOS M100ではアクセサリーシューも無いので不可となっています。
デジタル一眼レフは光学式のファインダーとなりますが、ミラーレス機は構造上同様の光学ファインダーがありません。
イメージセンサーで捕らえた映像を電子ファインダー内の液晶画面に映し出してそれを覗いて見るというもの。
液晶画面があるから必要性があるのかという事ですが、明るい昼間では液晶モニターは光の影響で映像を確認しにくいデメリットがあります。
EVFだと光の影響を受けにくいので、比較的見やすいというメリットがあります。

ストロボ

4機種ともガイドナンバー5の内臓ストロボがあります。
EOS Kiss M、M5、M6はアクセサリーシューに、光量の大きい外部ストロボを装着する事が可能です。
デジタル一眼レフのEOSシリーズ用の600EX II RTや430EX III RT等をそのまま使えます。
EOS M6はアクセサリーシューが一つしかないので、ストロボとEVFは同時に使用できません。
M100は外部ストロボが使用できません。

連写、連続撮影枚数

ワンショットAFとサーボAFで連写枚数が異なり、EOS Kiss Mはワンショット10コマ/秒、サーボ7.4コマ/秒。
EOS M100はワンショットAF6.1コマ/秒、サーボAF4コマ/秒。
EOS M5、M6は共通でワンショットAF9コマ/秒、サーボAF7コマ/秒となっています。
ワンショットAFは一度AFが合ったら、そのままピントを維持するもので被写体が動かない場合に有効です。
サーボAFはピントが一度合ってからも動く被写体に合わせてAF動作をし続けるもので、主に動く被写体を撮影する際に使用します。
連続撮影枚数は連写枚数が少ないからか、Digic7の最適化が進んだからか、EOS M100でJPEGラージで89枚。Kiss Mは33枚、 M5、M6はそれぞれ26枚となっています。

手振れ補正

全機種とも手振れ補正は基本的にレンズ側によるものですが、動画撮影に関しては5軸のコンビネーションISに対応しています。
また、EOS Kiss Mには静止画撮影時にジャイロセンサーCMOSセンサーからのブレを検知してより高度にブレを補正するデュアルセンシングISが新搭載されています。
(*対応レンズが限られます)

動画機能

EOS Kiss Mは唯一4Kに対応していますが、中央クロップされてしまうので、画角が狭くなってしまいます。
他の三機種は4Kには非対応で、EOS M5、M6はFHD60fpsまでで、EOS M100はFHD30fpsとなっています。
Kiss M、M5、M6はタイムラプス動画の撮影に対応しています。

液晶画面

EOS M100、M6はタッチ対応3型の液晶で、M5は一回り大きなタッチ対応3.2型の液晶になっています。Kiss Mはデジタル一眼レフの機種に多いバリアングル対応で、色んな角度に液晶を回転でき、撮影ポジションの自由度が高いと言えます。
他の3機種はチルト式の角度調整ができますが、EOS M100は上方にだけ180度、EOS M6は上方に180度+下方に45度、M5は上方85度+下方180℃となっています。
EOS M5の液晶は下方に180度の回転なので、三脚を使用して液晶を確認しながらの撮影が難しいというデメリットがありますが、手持ちの自撮りならば問題ありません。
EOS M100は上方にのみ180℃なので、ローアングル撮影は良いですが、ハイアングル時に液晶画面を見ながらの撮影がやりづらいという感じでしょうか。

マイク

3機種とも内臓のステレオマイクがありますが、外付けのマイクが使用できるのはEOS Kiss M、M5、M6の2機種のみです。
録音レベル調整可能、ウィンドカット機能、アッテネーター機能あり

バッテリー

EOS Kiss MとM100は容量の小さなLP-E12で、M5とM6はLP-E17となっています。
撮影枚数はKiss Mだけ235枚と少なめで、他の三機種は295枚(CIPA規格)となっています。
動画に関してはM6が動画1時間40分で一番長く、Kiss Mは1時間25分、M100は動画1時間20分、M5は動画1時間25分です。
後から出てきた機種の方が省電力に力を入れているのか、同じバッテリーでもより多く撮影できるようになっているようです。
動画に関してはAFを使わずにこの時間だと思うので、AF動作が入るともっと撮影時間が短くなると思います。

 

サイズ・形状

EOS M100はグリップ周りが飛び出ていないので、一番コンパクトに見えます。
重さも約300gととても軽量なので、持ち運びにも便利だと思います。
EOS Kiss M、M5、M6は持ちやすさを配慮してグリップが突起しています。
また、Kiss M、M5に関してはEVFの部分が突起しており、一眼レフに似た形状になっています。
Kiss MとM5は同じような大きさではありますが、Kiss MはEVFの無いM6よりも軽くなっているので、より軽量なのが目立ちます。
グリップに関しては人によっていろんな好みがあるので難しい部分ではありますが、指の置きどころがないと持ちづらいですし、グリップが小さすぎると指先でつかむようにして持つことになるので、長時間の撮影だと指が疲れます。
実際に触ってみて確かめてから購入するのをお勧めします。

操作性

実際に手に取って、操作性比べてみました。
Kiss M、M100はシャッターボタンの周りにメインのダイヤルがあります。
そこを回すことで絞りやシャッタースピード等を設定できる他は、背面のボタンを使うか、液晶画面のメニューから呼び出して操作することになります。
特にKiss MはKissシリーズと似たボタン配置になっており、似た操作で撮影ができます。
M6は、メインダイヤルと背面にあるコントローラーホイールの2つのダイヤル操作になり、中級クラスのデジタル一眼並みの操作性を実現しています。モードダイヤルにも多くのモードがあり、簡単に他のモードにアクセスできるようになっています。
また、露出補正の専用ダイヤルがあり簡単に設定が可能になっています。
M5はM6に似た操作性になってはいますが、ダイヤルファンクションとサブ電子ダイヤルが追加されており、よく使うモードや機能に素早くアクセスし設定できます。
M100<Kiss M<M6<M5の順でダイヤルやボタンが増やされて、より操作性が向上し、使いやすくなっているようです。
頻繁に使う機能をいちいちメニューを開いて設定してから撮影するよりも、簡単にボタンやダイヤルで設定できると便利です。
Mシリーズは一眼レフに比べるとサイズが小さいので、ボタンやダイヤルの配置が全く同じにはならず、操作性も独自の物になってしまっているようです。

総評

EOS M5はMシリーズのフラグシップ機。操作性や機能性を追求しています。
M6はM3の後継に機種で、拡張性に優れたミドルクラスの機種。
M100はM10の後継で、割り切った性能からレンズ交換ができるコンデジ的な手軽さがあります。
新たに加わったKiss Mは一眼レフのKissシリーズ同様にママ向けの入門機種としての立場ではありますが、海外向けの機種の型番はM50なので、M100よりも上位の機種というのがわかります。
M5とM6はダイヤルによる操作性の良さが入門向けというよりは、一眼レフを使っている方のサブ機的に使ってほしいというのが見えてきます。
性能的には後から出てきたKiss Mが上位にいってしまいがちではありますが、
このクラスのカメラに何を求めるかによって選ぶ機種が変わってくるのだと思います。
ミラーレスのMシリーズは現状ではデジタル一眼のEOSシリーズと比べてしまうと動体撮影に弱い傾向があります。
風景や植物などを沢山撮る方にとってはそれほど気にならないとは思いますが、撮りたい瞬間で撮影できないので、動いているものを撮るには向いていません。
とはいえ、デジタル一眼レフよりも小型・コンパクトで気軽に使える上に高画質となるとCANONでは他に選択肢がありませんから割り切って使うのであれば十分使える機種ではないかと思います。
私は5Dをメインに80Dも使っていますから、普段使いのミラーレスはM100クラスのスペックでも十分良いと思ってしまいます。

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