CANONの3000万画素の35mmフルサイズミラーレス、EOS Rが発表になりました。
新マウントのRFマウントが採用になり、マウント系54mm、ショートバックフォーカスの採用で、より小型のシステムとなりました。
RFマウントの採用
フルサイズミラーレス用のRFマウント以外にも、マウントアダプターを使用する事で、EF、EF-Sレンズも使用できるため、従来のシステムのレンズもそのまま使用が可能となります。
従来のフルサイズ機ではEFレンズのみで、EF-Sレンズは使用できませんでしたが、EOS Rではマウントアダプタを使用する事でAPS-Cサイズセンサー用レンズであるEF-Sレンズも使用可能となっています。その際は、中央部をクロップ使用する事になります。(EF-Mレンズは使用不可)
撮影性能
連写はサーボAFで5コマ/秒、ワンショットで8コマ/秒。
JPEG Lで連続100枚まで撮影可能。
低輝度側のAF限界が従来の-3EVから-6EVへ引き下げられており、より暗い場所での撮影での安定したAFが可能となりました。
撮影枚数はやや少なめの370枚。
EOS Rスペック表
EOS R | |
画素数 | 3030万 |
AF方式 | デュアルピクセル CMOS AF |
測距点 | 5655ポジション/143分割 |
ローパスフィルター | 有り |
ISO感度 | 100~40000 |
記録メディア | SD、SDHC、SDXC |
EVF | Quad VGA |
シャッター | 1/8000~30秒 |
ボディ内手振れ補正 | × |
内臓ストロボ | × |
ストロボ同調速度 | 1/200 |
外部ストロボ | 使用可 |
連写速度 | 8コマ/秒(ワンショットAF) 5コマ/秒(サーボAF) |
連続撮影枚数 | JPEG(ラージ)100枚 |
露出範囲 | EV-6~18 |
画像処理 | DIGIC 8 |
動画撮影 | 4K 30fps等 |
動画形式 | MP4 |
液晶 | タッチ対応3.15型 バリアングル |
Wifi | ○ |
外部マイク | ○ |
バッテリー | LP-E6N/E6 |
保存形式 | JPEG(L、M、S1、S2)、RAW、CRAW |
写真撮影枚数 | 370枚 |
動画撮影時間 | 140分 |
重さ・大きさ (幅/高さ/奥行) |
580g 135.8/84.4/98.3 |
発売日 | 2018年10月 |
気になる機能
気になるボディ内手振れ補正は無し。
その代わり、レンズとボディの両方でブレを感知して制御する、デュアルセンシングISの搭載で、より高度な手振れ補正を実現とあります。
背面には新たにマルチファンクションバーが搭載。スライドと左右のタップで、AF、ISO、動画撮影等のコントロールが可能となりました。
ダイヤル操作だとダイヤルの操作音が動画に記録されてしまう事がありますが、これなら記録されないので、新たな操作方法として有望な機能だと思います。
レンズ側はにコントロールリングを搭載し、ISOや露出などを新たな操作方法で制御する事も可能になりました。
また、従来の中級機以上同様、防塵防滴にも配慮された設計になっていますが金属ボディでは無いようです。
同時発表のレンズ
同時に発表になったRFマウントレンズは、RF28-70mm F2 L USM、RF24-105mm F4 L IS USM、RF50mm F1.2 L USM、RF35mm F1.8 MACRO IS STMの4本。
RFリングに共通した仕様で、コントロールリングが新たに搭載されました。
ズームや被写界深度のリングとは別に、ISO感度や露出などを制御できるリングを搭載しています。
RF28-70mm F2 L USMはCANONとしては初めて標準ズームで全域F2を実現したレンズです。ただ、重量で1.4kg、フィルター径で95mmとかなりの重量級なので、普段使いの標準レンズと考えると、ちょっと使い方が問われるレンズになるかもしれません。
普段使いというと、RF24-105mm F4 L IS USMの方が700gと軽く、Lレンズとしては初めてnano USMを採用して、超高速なAFを実現したレンズです。しばらくはこのレンズをメインのレンズとして使用される方が多いと思います。
EOS Rは従来の一眼レフのシステムの単なる延長ではなく、新しい使い方ができるシステムとしてCANONから提案されたものと考えます。
マルチファンクションバーとコントロールリングは、今までにない新しい試みとして搭載されていますから、それが撮影にどう影響するのか、楽しみな要素ではあります。
グローバルシャッターなどの、もっと革新的な技術が搭載されてくるのかと思いましたが、この仕様を見るに、Digic8のテストとして出されたのがEOS Kiss Mだったんですね。
フルサイズのセンサーが搭載されて、とっても良いレンズが出ても、中身はKiss Mな可能性はありますが。。。
とはいえ、α7IIIが売れたのは、α7、α7IIを出して、徐々に改善していったからですから、今後のRに期待したい。
この仕様なら、6Dクラスでしょうから、1年後には5Dクラス、2年後にフラグシップ機でしょうか?