発表されたばかりのM10を含む、EOS Mシリーズの三機種のスペックを比べてみます。
まず、M10はM3の下位機種に位置づけられるミラーレス機で、M2の販売が終了される事からM2の後継に当たる機種です。
1D→70D→8000Dの様に数字が増えると下位機種になる法則で、M3が上位機種、M10が下位機種という位置づけがわかりやすくなりました。
外観はM3はグリップが付いているので一目でよくわかりますが、M2、M10はすっきりとしたデザインでよく似ています。
最新のEOS M5を含む3機種の比較はこちら>>>
CANON EOS M5、M3、M10徹底比較 - 東京写真館
次は実際のスペック表を見て確認していきます。
M2 | M10 | M3 | |
画素数 | 1800万 | 1800万 | 2420万 |
オートフォーカス方式 | ハイブリッド CMOS AF II | ハイブリッド CMOS AF II | ハイブリッド CMOS AF III |
測距点 | 31点 | 49点 | 49点 |
シャッター | 1/4000~30秒 | 1/4000~30秒 | 1/4000~30秒 |
ストロボ | 無し(外部) | 有り | 有り |
外部ストロボ | 使用可 | 使用不可 | 使用可 |
連写速度 | 4.6コマ/秒 | 4.6コマ/秒 | 4.2コマ/秒 |
連続撮影枚数 | JPEG(L)17枚 | JPEG(L)1000枚 | JPEG(L)1000枚 |
画像処理 | DIGIC 5 | DIGIC 6 | DIGIC 6 |
動画撮影 | Full HD30fps等 | Full HD30fps等 | Full HD30fps等 |
動画形式 | MOV(MPEG4) | MP4(MPEG4) | MP4(MPEG4) |
液晶 | タッチ対応3型 固定 |
タッチ対応3型 チルト |
タッチ対応3型 チルト |
無線LAN | ○ | ○ | ○ |
外部マイク | ○ | × | ○ |
バッテリー | LP-E12 写真230枚 動画1時間30分 |
LP-E12 写真255枚 動画1時間45分 |
LP-E17 写真250枚 動画1時間40分 |
重さ・大きさ (幅/高さ/奥行) |
274g 104/65/31 |
301g 108/66/35 |
366g 110/68/44 |
気になる相違点を見て行きます。
画素数はM2、M10は同じ1800万画素、M3が2480万画素。
AF方式は、M2、M10がハイブリッド CMOS AF IIで、M3がハイブリッド CMOS AF III。
測距点はM2が39点。M10、M3が49点。
M2には内臓ストロボがありません。ストロボを使用するには外部ストロボを使用する必要があります。
M10にはストロボが内蔵されていますが、外部ストロボを使用できません。
M3は内臓と外部ストロボに対応しています。
M10は外部ストロボが使えない上に、マイクを付ける場所も端子も付いていませんので、外部マイクが全く使えません。
操作はM2、M10はダイヤルが一つ。(モードダイヤルとは別)
M2は背面にあり、M10は前面についています。
M3はダイヤルが前面と背面に2つ付いています。デジタル一眼の中級機と同等の操作性で撮影が出来ます。
連続撮影枚数はM2はDigic5のためか17枚と少ないですが、M10、M3はDigic6で1000枚までの連続撮影が出来ます。
M2は固定の3型液晶。
M10とM3はチルト対応の3型液晶。
ただ、M10は上方に液晶が180℃回転するだけなので、ローアングルと自撮りする時に液晶が見やすいですが、M3はローアングル、自撮りの他にハイアングルでの撮影でも液晶が見やすいように角度を調整できます。
3機種とも液晶のタッチ操作に対応しています
大きさ、重さは、M2<M10<M3ですが、
バッテリーの持ちはM2<M3<M10のようです。
M3だけ一回り大きなバッテリーですが、消費電力が若干多いのか撮影枚数はそれほど増えていません。(ストロボ内蔵なのでCIPA規格では1/2回発光する必要があるため減っているように見えます。)
という事で、ざっとスペックをチェックしてみると、M10は入門機という事で色々割り切ったスペックだというのがわかりました。
動画撮影時に外部マイクが使えなかったり、写真の撮影時に外部ストロボを使えなかったりするのがそれです。
レンズが交換できるコンパクトカメラ的な仕様です。
M2からM10に買い換える必要はあまり感じませんが、Digic6の高感度画質はどうなっているのかは、ちょっと気になるところです。
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