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EPSONプリンター比較(EP-879A、EP-808A、EP-306、PX-049A)

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EPSON(エプソン)のプリンター4機種(EP-879A、EP-808A、EP-306、PX-049A)を徹底比較します。

・EP-879Aは2016年に発売された6色インクのプリント+スキャン、ネットワークやスマホにも対応した多機能機で最新の機種です。
・EP-808Aは2015年に発売された6色インクのプリント+スキャン、ネットワークやスマホにも対応した多機能機ですが、EPSONのラインナップからは消えた型落ちの機種。
・EP-306は、スキャナ機能を省いた6色インクのシンプルなプリンター。
・PX-049Aは4色インクのプリント+スキャン、Wifiスマホ対応ですがコストを抑えた多機能機となります。

 

 

デジタル商品は新しい方が良いといっても、プリンターの画質面での進化はここ数年ほぼ止まっており、たいした変化は見られません。

EPSONには、6色インクでスタンダードのEP-8xxシリーズやA3対応のEP-979A、A4の廉価版709Aの他に、同じ6色でもインクコストの安いEP-10、30シリーズがあります。
より高画質なモデルでは、より多色のSC-PX3Vや5V、G930があり、画質をあまり求めないのであれば、4色インクのPX-049A、PX-045Aがあります。

一般に、インクの数が多いプリンターの方が組み合わせで発色できる色数が増え、より滑らかな階調表現や発色域に期待できます。
ですが、インクの数が増えるとインクコストが上がる傾向もあるのですが、最近の機種は大容量のインクカートリッジも出てきて、多色=高コストという構図はなくなってきています。
逆に、価格の安い機種は、インクカートリッジの容量が少なく、プリントコストも高い傾向があります。


EP-808A、EP-879Aは一般家庭向けのモデルでは6色インクの採用でスタンダード画質のタイプに入り、また、容量の大きなインクカートリッジもあるため、インクコストも抑えられる機種です。
EP-808A、EP-879Aの他、同じ6色でプリンター単体機能のEP-306と4色複合機のPX-049のスペックを比較してみたいと思います。


スペック比較

  EP-879A EP-808A EP-306 PX-049
解像度 5760x1440dpi 5760x1440dpi 5760x1440dpi 5760x1440dpi
インク 6色独立 6色独立 6色独立 4色独立
液晶モニタ 2.7型 1.44型 無し 無し
タッチパネル × ×
消費電力 15W 17W 21W 12W
給紙 フロント2段/リア フロント2段/リア フロント/リア リア
スキャナ ×
有線LAN ×
無線LAN
インクコスト L版20.6円 L版20.6円 L版20.6円 L版27.5円
レーベル印刷 ×
両面印刷 × ×
印刷速度 50秒/A4 61秒/A4 61秒/A4 169秒/A4
カラー レッド、ブラッグ、ホワイト レッド、ブラッグ、ホワイト ホワイト ホワイト
サイズ 349x142x340mm 390x141x341mm 390x141x338mm 390x145x300mm
重量 6.7kg 6.9kg 5kg 3.9kg

 *インクコストはLサイズのインクカートリッジを使用時です。

EP-808A、EP-879Aを比べると、液晶モニタ、印刷速度、サイズ・重量が若干違うくらいで、ほぼ同等のスペックです。
EP-808Aが¥1.3万、EP-879Aが¥2.4万位で販売されているので、価格差を考えるとEP-808Aのコストパフォーマンスが良いのがわかります。

 

EP-879Aだけの良い点は、横幅が49mm小さくなっている点と、6色でも新しく開発されたインクで若干発色がよくなっている点、廃インクタンクが採用された事でしょうか。廃インクタンクというのはヘッドクリーニングなどで排出されるインクをためておくタンクの事で、従来機はプリンタ内のスポンジなどに吸収されていたもので、ある程度使用してスポンジがいっぱいになるまで使うとメンテナンスに出して交換してもらうパーツでしたが、それがユーザーで交換することが可能になりました。
(かなりの量をプリントして1~2年で交換になるので、プリント頻度が少ない場合にはそれほどメリットはありません。)
廃インクタンクはハイエンド向けのPC-PX3Vや業務用の大判プリンターではすでに導入されているものではありますが、大量にプリントするのであればうれしい仕様です。

 

EP-808AとEP-306の価格差はわずかで、液晶パネルや給紙方法といった性能を考えると、EP-808Aを買っておくのが良いと思います。
給紙方法に関してはEP-808A、EP-879Aはフロント2段+リアの3Wayで給紙が可能ですが、EP-306はフロント1段+リア、PX-049はリアのみとなります。
フロント2段の給紙ができると、A4のコピー紙と写真のL版を別々の段に入れておいて、プリント時に入れ替えずに使用できるという便利な使い方ができます。
リア側しか使用できないデメリットというのは、普段あまりプリントしない場合、プリンターの上に物を置いていたりすると、それをどかしてから紙をセットしてプリントする事になるので、ちょっとだけ手間になります。
フロント側にセットするのであれば、上に物が置いてあっても邪魔にはならないので、使い勝手も良いといえます。

 

インクコストは、EP-808A、EP-879A、EP-306が同等の価格で、L版1枚20.6円。
PX-049は、L版1枚27.5円です。
わずか6.9円の差ですが、100枚で¥690、1000枚で¥6900の価格差となります。
このクラスのプリンターで頻繁に1000枚のプリントをすることはほぼないとは思いますが、多くプリントすればするほどランニングコストに差が付いてきます。

 

PX-049は4色で一見導入コストが安いようにも見えますが、EP-808A、EP-306と比べてもあまり価格差がなく、印刷速度が遅かったりレーベル印刷ができなかったり、給紙方法が限られていたりとデメリットの部分がかなり目立ちます。
プリントの量や頻度にもよりますが、上位機種のEP-808Aの方がおすすめといえます。