ホワイトバランスとは
写真を撮って、想像していたより青かったり、黄色かったりといった事がありませんか?それはホワイトバランスがずれているからです。
ホワイトバランスというのは、白色を白らしく見せるようにする機能の事を言います。
太陽、白熱電球、蛍光灯など、光源によって特有の色があり、その下では同じ被写体の色でも違った色味に見えます。
この発色の違いをホワイトバランスをとることで、同じ様な色合いに見えるように調整することができます。
CANON EOS 80DやEOS 5D等のホワイトバランスの機能を変更する方法は・・・
・メニューから、SHOOT2→ホワイトバランス
・Qボタン→ホワイトバランスのアイコン
・WBボタン→サブ電子ダイヤル(5D)
で変更できます。
ホワイトバランスの各項目を順にみていきます。
オート(雰囲気優先)
3000~7000K
カメラの標準の設定がこれになっています。
自動でホワイトバランスをとってくれるので、普段使いならばこれにしておけば間違いない設定です。
オート(ホワイト優先)
3000~7000K
雰囲気優先のAWBだと白熱電球(タングステン)の3000K前後の色温度では赤や黄色に転ぶのですが、それを白く補正してくれるのがこちらです。
太陽光
5200K
昼間の太陽光下ではこの設定を使います
日陰
7000K
晴れた日の日陰で撮影する際にこれを使います。
くもり、薄暮、夕やけ空
6000K
くもりなどの天気の時に使用します。
白熱電球
3200K
白熱電球(タングステン光)の下で使用する設定です。
白色蛍光灯
4000K
蛍光灯の中でも、白色蛍光灯の時に使用します。
家庭などで使用されている蛍光灯には色温度の違うものがあるため、すべての蛍光灯の下で使えるとは限りません。
ストロボ
色温度情報通信機能を持ったストロボ(430EXIIIや600EX-RT)使用時は自動。
それ以外は6000K固定
マニュアル
2000~10000K
環境によってプリセットや色温度を指定しただけでは色味が思い通りにならない場合は、白い紙などを撮影して、マニュアルでホワイトバランスを取ります。
色味をガチで合わせたい場合は、これを使います。
色温度
2500~10000
色温度を数値で指定します。
環境光に合わせて、数値を指定してざっくり設定ができます。
普通に撮影する分にはオート(AWB)で撮影するのがいいと思います。
気にしなくとも自動で設定してくれるので、便利です。
ホワイトバランスを変えて撮影した方が良い場合というのは、撮影した画像が黄色い(赤い)とか青いといった、想定していたよりも色が転んで見えるといった場合です。
カメラのオートホワイトバランスというのは、必ずしも正確に色を設定してくれるとは限りません。
実際の環境光よりもカメラが色温度が高いと測定すると、写真は黄色味がかかります。
逆に、環境光よりもカメラが色温度が低いと測定すると、写真は青味がかかります。
例)実際の環境光5000K、カメラが測定した色温度7000K → 黄色味がかる
例)実際の環境光5000K、カメラが測定した色温度3000K → 青味がかる
という仕組みになっているので、色味がおかしいと思ったときに、ホワイトバランスの設定を変えて撮影すると意図した色で撮影できます。
色温度が低い(3000K) | 適正(5500K) | 色温度が高い(9000K) |