東京写真館

カメラとか写真とかボチボチと・・・

CANON EOS RPのダイナミックレンジ

EOS RPのダイナミックレンジ

CANON EOS RPのダイナミックレンジをレビューしていきたいと思います。
ダイナミックレンジは、フィルムの時代ではラチチュードと呼ばれていました。
白飛び黒潰れせずに表現できる明暗差の幅を指します。

 

写真表現では白飛びや黒潰れは悪い事ではありません。
逆光で人物を撮影する際に、背景を飛ばして人物のディテールが出るように撮影したりしますし、明暗差が激しい条件で明るい部分の露出を優先して撮りたい場合は、暗部は黒潰れしてしまいます。

露出を1段ずつ変えて5枚の写真をRAW形式で撮影します。
Lightroomで露光量を1段ずつ調整して適正露出に戻した際の画像をチェックします。

EOS RP 露出

5枚の写真の真ん中が適正露出で撮影した写真です。
隣が±1段、2つ隣が±2段の露出差があります。
マニュアル露出で、SSスピードを1段ずつ調整して撮影)

EOS RP撮影レビュー

上段が撮影時の写真。下段がLightroomで調整したが写真になります。
曇り空の風景だったのが幸いしてか、露出が2段オーバーになっていても、これだけ見たらオーバーで撮影したとは思えない位に戻りました。
青空で撮影したら、また違う結果になったと思います。

風景は、条件がやや甘かったので、花も撮影してみました。

ダイナミックレンジ

撮影条件は上の風景と同様です。
5枚の写真の真ん中が適正露出で撮影した写真です。
隣が±1段、2つ隣が±2段の露出差があります。
マニュアル露出で、SSスピードを1段ずつ調整して撮影)

EOS RP ダイナミックレンジテスト

1段オーバーで撮影した写真までは綺麗に補正されましたが、2段オーバーで撮影した写真は花びらが飛んでしまって諧調が戻りませんでした。
1~2段の間が限界といった感じでしょうか。

逆に暗部はどなっているかというと、アンダーで撮影した写真はノイズが乗っています。
ISO100ではほとんど気にならない位のノイズが出ている程度ですが、ISO400まで上げて2段露出を上げると、若干のノイズが出てます。
等倍チェックでちょっと気になる程度なので、特筆するほどのレベルではないかもしれません。
より高感度で撮影してアンダーを修正した際にはもっとノイズが出るはずですから、気を付けた方が良さそうです。

 

EOS RPはミラーレス機なので、とっさに撮らないといけない時以外は、EVFや液晶画面を見ながら露出を確認して撮影できるので、過度にオーバーやアンダーになる事が少ないと思いますが、AvやTvなどプログラムで撮影する際には条件が悪いと、アンダーやオーバーに陥りやすいですから、RAWで撮っておけば1段以上は問題なく適正に補正することができるようです。



 

■おすすめ記事

・CANON EOS RP徹底レビュー

・CANON EOS 5D MarkIV 徹底レビュー

・RAW現像用の液晶モニター選び

・CANON EOS 90Dは登場する!?