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ソフトフィルター風のレタッチ、現像【Lightroom、Photoshop】


写真表現の一つにソフトフィルターを使用した撮影が有ります。
写真がふわっと霧に包まれて撮影されて、雰囲気ある仕上がりになります。
この記事では、ソフトフィルターと似た効果をLightroom ClassicやLightroomPhotoshopを使ってレタッチ、現像する方法を検証します。

 

 

フィルムの一眼レフが全盛だった時代では、ソフトフォーカスレンズが各メーカーから出ていました。レンズ単体でふわっとした表現が出来るレンズでしたが、デジタル時代になって経費節約なのか、どのカメラメーカーからも後継のレンズが出る事はありませんでした。
そのかわり、ソフトフィルターが各フィルターメーカーから出ており、効果の違いで何種類もラインナップされています。

フィルターを使用せずに普通に撮影するとこんな感じです。

 

ソフトフィルターを使用したりPhotoshp、Lightroomでソフトフィルター風にレタッチ、現像加工した写真をA~Dを用意しました。写真A

写真B

写真C

写真D

 

A~Dの写真、どれがソフトフィルター、PhotoshopLightroomでレタッチ、現像した写真かわかりますか?
AはソフトフィルターのKenko PR01D プロソフトン [A](W)を使用した写真です。
レンズの前面にフィルターを取り付けて撮影しているだけでこういった表現が手軽にできます。スマホでやる場合は、フィルターを購入してもいいですがレンズを指で触って手垢を付けて撮影するだけで、似た効果が出たりします。

BはPhotoshopでレタッチ加工しています。
普通に撮影した写真を読み込み、レイヤーパレットで背景レイヤーを「レイヤーを複製」で複製します。複製したレイヤーに対して、フィルター/ぼかし/ぼかし(ガウス)を選択して、半径のパラメーターを写真に合わせて調整します。

これは、写真の画素数によってボケのサイズ感が変わってくるので、効果の掛り具合をボケの半径で調整する必要があります。
最後に、レイヤーの不透明度をお好みまで下げて仕上げます。
今回は30%位まで下げています。

CはLightroom Classicのテクスチャのパラメーターを-100まで下げた画像です。
何となくソフトフィルターっぽく見えますが、外側に光が広がるような表現になっていないので、ちょっと惜しい感じです。
あと、葉脈の細かい模様が消えがちです。

 

DはLightroom Classicの明瞭度のパラメーターを-50まで下げた画像です。
こちらも、なんとなくソフトフィルター風に見えなくないですが、被写体によっては印象が違って見える事もあるので、あまり適したやり方ではないかもしれません。


結果は、一番きれいに仕上げるならAのPhotoshopでレタッチするのが違いが分からない位綺麗に仕上がりました。
次点でCのLightroomでテクスチャのパラメーターを調整するでしょうか。
そもそも、ソフトフォーカスをシミュレーションした機能がLightroomに無いので、効果は微妙なものがあります。
加工無しでその場で手軽に効果が確認できるのは、実際にフィルターを使って撮影するAですね。レンズの口径によって値段が違いますが、数千円程度で購入できます。

以前は依頼主からソフトフィルターを使用した写真も入れて欲しいと言われることがあったので、後からPhotoshopでレタッチして納品する事もありました。
いまは、ご依頼するお客様がソフトフィルターを知らず、なんかぼやけた写真が含まれていますというクレームに繋がるという事もあるので、使い方が何とも難しいというのもあります。

 

Text by Yamato(alfa7)

 


 


 

 

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