CANON EOS 5D Mark4の高感度画質検証の第二回目です。
今回はISO12800で撮影した画像にノイズリダクションを施し、リサイズしたらどうなるのか検証してみます。
マーク4は3000万画素ありますが、実際に3000万画素として使用する事はほぼありません。
仕事でもMかSサイズのRAWで撮ったものを納品しているのが現実。
ブログやSNSでもSサイズで十分なわけですから、3000万画素の等倍で確認したものだけを評価するのもいかがなものかと思いましたので、ノイズリダクションとリサイズした際の画質を見てみます。
LサイズのRAW、ISO12800で撮影したものを1024x683pxへ縮小したものです。これだけ見ると、縮小率が大きいのでノイズの粗が目立たずかなり綺麗に見えてしまします
今回の検証終わり・・・^^;
・・・では終われないで、もう一歩踏み込んでみましょう。
前回の画像と同じ、3000万画素、ISO12800で撮影したRAWデータの中央だけをトリミングしたものです(リサイズ無し、等倍)。
ISO12800
Lightroomでノイズリダクションをします。
Lightroomのノイズ軽減をかけると粒状の輝度ノイズが減りますが、ノイズが減った代償にシャープさが失われます。
そこでシャープを足してあげるのですが、足しすぎるとまたノイズが目立ってきてしまうので、その辺のバランスが重要だったりします。
今回はシャープ25→50、ノイズ軽減の輝度を0→40にしています。
ISO12800 ノイズリダクション
輝度ノイズが減り、ノイズ感はかなり軽減できました。
これだけ見ると、ノイズリダクションしていないISO6400に近い画質に見えます。
ISO6400(ノイズリダクション無し)
更に3000万画素の半分(長辺6720px→3360px、約800万画素)へLightroomで縮小して出力します。500pxの等倍で出力するとこのようになります。
ISO12800 ノイズリダクション+縮小
あれだけノイズが目立っていたのにもかかわらず、ノイズリダクション+縮小で、かなり綺麗な状態で見ることができます。
ちなみに、ノイズリダクションをかけずに、ただ縮小しただけだとこのようになります。
ISO12800 縮小のみ
という事で、1回目の内容も踏まえると、撮りっぱなしのISO12800の画質はあまり評価できませんが、上手にノイズリダクションをする事と、実際に使用するサイズへリサイズしてしまえば、かなり綺麗で使い物になるという事がわかりました。
APSの80Dとは比べ物にならない位高感度が使い物になるので、フルサイズのマーク4を使用する意味があります。
*風景のようなものだとこのような結果が出ましたが、人物などが入ってくるともっとシビアなので全く同様の検証結果にはならないと思います。