Adobeの写真編集ソフトである、Lightroom Classic、Lightroom、Camera RAWで必要とされるPCのスペックが更新されます。
これは、公式サイトのFAQ及び、ユーザーフォーラムに掲載されている情報です。
情報の元となるのはこちらのサイトです。
Adobe Camera Raw グラフィックプロセッサー(GPU)に関する FAQ とトラブルシューティング
GPU requirement coming soon for photo editing - Adobe Support Community
これまでは、4K等の高解像度のモニターで処理をする際に、GPUが処理を肩代わりをして表示が早くなるといった事はありましたが、GPUの処理速度が決定的な差に繋がることはなく、あればより快適に使えるという立ち位置でした。
少し前の更新で、8GB以上のGPUメモリーがあると、書き出しをGPUを使ってできるという機能も搭載されています。
2023年4月の更新で、Lightroom Classic、Lightroom、Camera RAWには、AIによるノイズ除去が新たに搭載されました。
これはGPUを使用した処理で、GPUのスペックによって処理速度が全然違いました。
CPU内臓のグラフィック機能よりも、GeForceやRadeonといった独立したGPUを積んでいた方が処理が高速になります。
最新のGPUを積んだ環境だと十数秒で処理が終わるのに対して、CPU内臓のグラフィック機能の場合は数十分かかると言った差が出ています。
Lightroomは他のソフトに先駆けて新しい機能、仕様が先行して搭載されるケースがあるので、この変更は他のソフトに先駆けて搭載された可能性はあります。
現状の必要システム構成
最小構成でメインメモリー4GB、GPUメモリー2GB
推奨構成でメインメモリー16GB、GPUメモリー8GB
となっていますが、これが更新されるという事になります。
更新される時期としては、公式コミュニティの方に社員スタッフが言及していますが、10月のメジャーアップデート前の1~2バージョン前となります。
プログラムは約2カ月ごとにマイナーアップデートされているので、6月か8月頃には公式の案内が更新されるのではないかと思います。
PCの買い替えやグラフィックカードを更新したいと思っている方には、購入を躊躇してしまう情報だと思います。
更新される情報は、今後数年使用するPCの指標になるとも言っているので、購入してみたら推奨環境から外れてしまったなどというのが嫌な場合は、今後更新される情報を確認してから購入する事をお勧めします。
「モビルスーツの性能の違いが、戦力の決定的差ではない」
ではなく、
「GPUの性能の違いが、処理速度の決定的差になる」
になりそうです。
Text by Yamato(Alfa7)