東京写真館

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Lightroom ローカルファイル編集の使い方【クラウド版】

Lightroomクラウド版)がVer.7のアップデートでローカルに保存されているファイルの直接編集に対応したので取り上げてみたいと思います。
これまでのバージョンでは、クラウドにアップロードしたファイルを編集するという仕組みでした。Wifiなどのネットワークがあって、クラウドと通信できないと利用できなかったのが、ローカルフォルダに保存されている画像でも編集が可能になりました。

 

 

画面左側上部にクラウドとローカルの切り替えがあります。
クラウドでは、従来のクラウドに保存したファイルが表示されます。
PCやスマホなど、複数のデバイスで利用する場合にはクラウドを使用するほうが便利です。
右側に新規投入された「ローカル」が表示されています。
これは、PC内に保存された画像を、クラウドに保存しなくても編集できます。

 

ローカルに保存される画像の現像

ローカルに保存されている画像を表示しても、現像作業そのものは同じです。
右上に「1枚の写真をクラウドにコピー」とあり、この状態からクラウドにコピーすることができます。


クラウド上の編集済みのデータをローカルにコピーすると、編集内も受け継がれて保存されます。
右上に「編集をクラウドに合わせて更新」と表示さています。これを押すと、クラウド上のデータと編集内容が同期されるようです。
ローカルで編集した内容をクラウドに反映する機能ですが、その逆のクラウド上のデータを編集してもローカルに反映させる機能はないみたいです。

 

ローカルで編集を行った画像は、XMPファイルで記録されます。
RAWだとXMPファイルが作成され、JPEGだとメタ情報として内包されて記録されます。
Bridgeで見ると編集アイコンが付与されているのが確認できます。

 

クラウドからローカルに移行方法

クラウドに保存されているの写真データをローカルにバックアップ保存する方法です。
クラウド上の編集済みのデータをローカルに保存するには、「ファイル/書き出し」を選びます。

画像タイプを「元画像+設定」でローカルに保存します。
元の画像+XMPファイル(JPEGやDNGは内包)で保存されます。
Bridgeで見るとXMPファイルは表示されませんが、WinodwsのエクスプローラーやMacのFinderで見ると画像ファイルと同じ名称のXMPファイルがあるので、間違って消さないようにしてください。
ダウンロードしたファイルをローカルフォルダとして参照して開きます。

 

クラウド、ローカルの運用方法

PCやスマホなど、デバイスや利用場所を気にせずに現像したい場合はクラウドに保存しておくのが便利です。
クラウドの容量は契約プランによって20GB、100GB、1TBなどと異なりますが、RAWデータを沢山アップロードすればいつかはいっぱいになってしまいます。
いっぱいになる前にローカルにバックアップをダウンロードして、クラウドの容量を空けます。
ローカルで編集したものをクラウドに更新させる機能はありますが、クラウドにある写真を編集してもそれをローカルに反映させる機能がないので、相互で編集して運用することが難しいです。
クラウドとローカルで差が出てしまう可能性があるので、ルールを決めて作業する必要があります。

以前のバージョンのようにクラウドに完全依存しなくなったので、ローカルだけで利用するというのも有りだと思います。
現像結果はカタログではなくXMPファイルで保存されるので、編集内容はCameraRAWやLightroom Classicでもそのまま読み込んで編集ができます。

 

まとめ

完全にクラウド依存だったLightroomがローカルでの編集にも対応したことは、私的には大歓迎です。
というのも、クラウドを利用することで、ネットワーク機器や通信環境、端末の不具合などで同期エラーが起きることがあります。
一度トラブルになると、解決するまでに時間がかかり、なかなか作業が進みません。
また、写真の枚数が多ければ同期そのものにも時間がかかり、すぐに編集したい場合には向いていないと考えがありました。
ローカルで保存したものをその場ですぐに編集ができ、編集した内容はXMPファイルに保存されるため、Adobe製アプリ間の互換性があり多くのユーザーにメリットが生まれました。

 

Text by yamato7