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Spyder X レビュー【datacolor キャリブレーション】

SpyderX

モニターキャリブレーションツールのdatacolor Spyder Xを購入しました。
RAW現像やDTP、Web等の作業をする上で、液晶モニターの発色はとても重要な要素で、発色のずれたモニターで作業してしまうと、仕上がりの色味も綺麗には仕上がりません。
モニターの色味を調整出来るのが、キャリブレーションツールである、SpyderXとなります。

 

 

液晶モニターの発色は、メーカーやモデルによって違います。
特に、ビジネス用等の安価なモニターでは、かなり色味がずれたものがあったりと、正直言って写真現像には向かないモニターもあります。そういった環境で現像すると、正し色味に現像できずに、良い仕上がりにはなりません。
EIZOのモニターのように、出荷時にしっかりとキャリブレーションを行っているメーカーもあります。
そういったモニターならキャリブレーションを行っても、ほとんど変化ありませんから、やる必要もありません。
それでも、1~2年使っていくと、どうしても色味がずれてしまいます。
ずっと使っていると変化がゆっくりなので気が付かないのですが、徐々に色味が変化してきます。
半年に一度くらいの頻度で再調整した方が良いと言われています。

RAW現像用のモニターにEIZOのColor Edgeシリーズの様なカラーマネージメントに対応した高級なモニターが必須かというと、決してそうとは思いません。
暗部、明部、コントラストなど、フラットで安定したモニターであれば、決して高級なモニターでないと現像に適さないとは考えていません。
確かに、明らかに発色がずれたモニターは存在していて、現像に適さないものもあります。ずれすぎてキャリブレーションしても補正しきれないものもあるので、そういったものを使用するはどうかと思います。
ですから、必要最低限のモニターとしての機能があれば、快適にRAW現像ができます。
詳しくは↓こちらの記事をご覧ください。

tokyophotostudio.hatenablog.jp

 

モニターやパソコン側に色味を微調整できる機能がある事があります。
全体の色味を調整できる機能です。それで調整すればいいのではと思う方もいるでしょうが、実際にやってみるとわかるのですが、明部、中間調、暗部のそれぞれの諧調ごとに色味を調整できません。中間調までは何となくあっていても、暗部がずれているという事態も普通にあるので、モニターに標準で用意されている機能だけでは調整しきれない事があります。
そういった細かい調整もSpyder Xなら簡単に補正してくれます。

Spyder Xには2種類あって、今回購入したのはSpyder X Eliteです。
Spyder X Eliteは、Spyder X Proの基本機能に加えて、より細かな設定が可能になっています。
Spyder X ProだけでもRAW現像するだけなら十分ですが、印刷用のソフトプルーフやビデオ/シネマ用、プロジェクター用のキャリブレーションなどにも使用したい場合はSpyder X Eliteを使用します。

 

次回は、実際にキャリブレーションをしてみたいと思います。

>>>Spyder X レビュー 設定編【datacolor モニターキャリブレーション】